発達障害のある子供の危機管理として「思春期セミナー」で学んできました。
私はすべての人に(障害があろうと、高齢者であろうと)危機管理として「命の危険から生きのびる」ことを身につけてもらいたいと思っています。(自然災害であろうと、事故であろうと…です)
全ての人は「命を守る必要性」も「命の価値」も同じです。
しかし、過去の震災でたくさんの家族の中には「どちらかを優先して救い、どちらかが救えなかった…」という究極の選択をされてきた方もたくさんおられます。
私の子どもは悲しいニュースを見て「自分はそんな風に助かるのはいやや!」と言いました。
「その後ずっと生きている限りその時を思い出して悲しいだけや!」とも言いました。
だから、私はすべての人が生きのびる力をつけてもらわないと、助かった人までが悲しみの人生を背負うことになるので(それが子供であるとなおさら)辛いと思っています。
そして私は今回たくさんの世代の「心の動き」や「脳の働き」を学び、接し方、伝え方を間違えずに「命を守る」ことを伝えられるようになりたいと思い、発達障害の子どもの思春期のかかわりを学んできました。
「とっつきにくい時期」に危機管理なんて学ぼうとしてくれるのだろうか…(p_-)
どんなことが伝わると、自分や家族を「守らなきゃ!」と思ってくれるだろうか…をしっかりと学ぶつもりで行きました。
しかし…「障害があるから難しいのだろう…」という考えは全くの間違いでした。
健常者でも思春期の対応には腫れ物に触るように(こちらがしんどくなる…)対応をするしかないと思っているかもしれませんが…お話で感じたことは、障害があろうとなかろうと私は殆ど同じだと感じ、全ての親が学ぶべきものだと感じました。
10歳過ぎたら「自分で選択させて決断させる」「見通しを立てること」も失敗は自分の責任であり、その失敗や危険を防ぐことを身につけるために必要な通過地点があるということ。
思春期は「距離をもって接する(人と人の間には空間が必要だという)」ことを学びました。
つまり…親がべったりでも、支援する人がべったりでもいけないということ。…自立ですね。
自立の過程で「危機管理」をうまく組み込むことが出来れば、スムーズに身につけてもらいやすいでしょう。学校の防災訓練も自閉症の子どもにとって「いつもと同じ」に思わせるように教えます。(これは家庭で教えていく時の考え方も同じです)
発災後は「スケジュール通り」ができるように「命を守る行動」をするようにさせると「恐怖」でパニックになるよりも脳の回線がうまく働いてくれそうです(ブログの第2回でお話している「思考脳」の考え方ですね。)
このように、知的障害を持つ子どもが(いや、全ての子どもも同じです)「命を守る<いざという時>のルーティーン」のように「生きのびる学び」を身につけてくれると、親はそばにいなくても自分で身を守ることが出来るようになるので、とても安心できます。(どちらかというと「頼む!がんばれ!」という自分にとっての心の支えになるのかな…(p_-))
予め分かっているスケジュールだと「突然の災害に対応できない」と思われるかもしれませんが、知的障害がある人に身につけてもらうには「予定として分かっているように」することが、その時も「予定としてこなしてきたこと」として「パニックにならずに出来るようになる」らしいです。(ここは健常者との学び方の違いですね)
少し健常者との受け入れ方(学びの仕組み)の違いを学びました。
そこで「家族に知的障害がある子どもがいたら?」については、家族で予めにしておかなくてはいけない事が毎日の生活の中にたくさんあることを発見できました。
この学びから「すべての人にとっての危機管理」に活かせていけるよう、頑張っていきたいと思います。

