神戸市立神戸幼稚園で「わが家の避難マップ」を作るためのワークショップを見学しました。
神戸市立神戸幼稚園で『みんなで学ぶ「土砂災害からの避難!」~わが家の避難マップづくりワークショップ~』の勉強会がありました。
元気な子どもたちも同席して、お母さんたちも神戸市から配布される避難マップを広げて、まずは「お家がどこにあるのかチェック!」です。
神戸市は海も近いですが、山もすぐ近くに迫っています。
最近は温暖化の影響もあり、雨の量も多く、しかも集中的に急に降ることもあります。
今日のお話は防災士会からの講師で、土砂災害と大雨の時の川の氾濫などについての注意をお伝えし、自宅から「いつ?」「どこへ?」「どのルートで?」避難をするのかを知り、それぞれのご家庭専用の避難マップが出来上がるように進められました。(私は今回、講師側のオブザーバーで参加です)
やはり、最初に知っておかなくてはいけな情報は…(以前のブログ『第6回「緊急時の行動計画を決めるために知っておくこと」にも書きましたが…)
「自分の家」はどうなるのか、「まち」はどうなるのかを知ること。そして家族の係る施設がどうなるのか(自宅だけではなく、スイミングスクールやピアノ教室なども、どうなるのかを知っておかなくてはいけない情報ですね)地名などから「昔から災害が起こっていた場所」と分かったりもします。
基本的な情報を知ったうえで対策をしなければいけません。
お母さんたちは、自分の家は土砂災害の警戒区域に入っていないか?をしっかりチェックされていました。
そして、講師からは「お友達の家はどうか?」も知っておく方がいいとお話がありました。(そうです、何かあった時に助けてもらえる関係を作ること。互いに声をかけやすい「ママ友」を作ったり、連絡先を交換したりすることもイザという時には助かりますよ)
土砂の水がどのように流れてくるのか、どんな兆候で危険と気付けるようにしておくのか…のお話もありました。
時速20㎞~40㎞の速さで流れてくる土石流は、自転車で逃げてもすぐに追いつかれてしまうスピードです。
避難所まで逃げられる時間的な余裕があるのか、もしも、夜中で危険であったり、時間的に子どもやお婆ちゃんを連れていくには厳しい…となった場合は自宅の2階やすぐ近くの高い建物に登ることをお話しました。(過去の災害で夜中に大雨の中を避難してお亡くなりになっている事例もあります)
一度ご家族で避難ルートに危険がないか見ておくこともお伝えしています。
そして、ただ歩いてみるだけではなくて、やはりおうちのマップを作るためにも「危険なところ」や「ここは少し暗くなってしまう」などの気付きを「写真で残す」といいですね。
後から振り返ってそのルートを歩くシミュレーションに使うといいですよ。(イメージトレーニングでも繰り返すことで避難訓練になっているんですよ♪)
まだまだ小さい子どもたちですが、一度だけではなく、「避難所までどれくらい時間がかかるかな~」と毎年の恒例のように歩いてみるといいですね。
危険な場所が変わっていることもありますし、また、この前までお母さんについて行くのが精一杯だった子どもが、大きくなって「こんなに早く歩けるようになってるわ!」と気付いたり、「このリュックが自分で持てるようになったね」と少し重くなった避難グッズを自分で持って行けるようになっているかもしれません。
子どもの成長に合せて、避難に必要なものも変わってきます。その中身を考えるのにも、一緒に歩いてみるといいのかもしれませんね。
神戸幼稚園のママさんはしっかりと体験学習をされていました。
早くちびっ子たちも大きくなってくれるとママさんも一安心なんですけどね♪

