継続教育のため「経産省主催、事業継続能力向上セミナー&演習」に参加です。
私が所属している「NPO法人事業継続推進機構」では取得資格のレベルによって継続的に研修を受けて能力を衰えさせないようなシステムになっています。
今回は経産省より受託している事業の一環として一般の企業の方と一緒に訓練を受けることになりました。
演習はだいたい慣れていたつもりでしたが、今回初めて災害時のある製造業本社の財務担当者役として考えを出していきました。
想定する製造会社の被害は地震規模震度7、ライフラインも止まり、鉄道、航空、道路、船も使えず、その後本社建屋の近くにある工場も火災で全焼。収益の6割を担っている商品について、30日分の在庫も動かせず工場の復旧もムリだと分かった時にどう動くか…。地方に工場も2つあるが別の製品を作っている。原材料の取引先が各工場とも同じ1社で、そこも被災している。また業績もそんなに優秀ではなくギリギリな感じの会社である…などなど…
タイムラインは時々被災状況をアナウンスで流し、電気が消えて停電を知らせたり…スタートからドンドン状況が悪くなっていくのにどこまで自分たちのチームが対応できているのか制限時間までに被災しているこの会社の今後の方向を決めていく…というものです。
他のチームの考えた流れを聞くことが出来ないところがチョット残念だな~と思いました。
電気が通るまでにしておくこと。電気が通ったらすぐにしないといけないこと…(通電火災などが無いことを確認して行くことも必要です)
私の役割についての反省は、電気が止まった時点で紙ベースで分かる情報を取って金融機関に走るが「いくらお金を手元に出しておく?」が会社規模からすぐに浮かばなかったし、どこまで出金してもらえるのか想像がつかなかったこと。(会社の再建はどうするのか分からないうちに期日通りに支払うのか、それよりもトップと取引先で支払延期の話をしてもらう方がいいのではないか…とも考えたり)また、担当部署以外のことまで考えてしまい「それは財務じゃない…」と言われたり…
今まで災害対策本部での役割を考えたことが多く、今回「財務担当」と自分で言ったくせに「あっ!そうや私は財務やった…」と思うこともしばしば…
今ある情報だけではなくもっと取引先とのつながりなども情報を取りに行かねばならなかったのですが、今回の研修は初めての役割から初心者のような感覚になりました
会社の組織構成も業種や規模でさまざまだろうし「その部署が何をするのか知らないから、わからない!」じゃ危機管理のサポートはできないので、こんな機会にいろんな役割を経験しとかないといけませんね
会社情報は部署の名前だけで勝手に業務範囲を判断してはいけません。業務を2つ以上兼務しているところなんていっぱいありますからね
演習だから、まだ余裕のある会話もできるけれど、実際は判断も支持もその場で即座に出来る人材(リーダー)がどれほどいるかが会社の生き残りに係りますよ

