第4回「家族の安否が分からない不安から早く解放されるために何をする?」
第4回「家族の安否が分からない不安から早く解放されるために何をする?」
~それぞれが別々の活動をしている時を考えて~
今は子どもや高齢者の方でもスマホを持っていたりしますね。
(わが家では中学生の子どもでも、まだ「キッズ携帯」ですが…)
普段は子どもや徘徊癖のあるお年寄りの居場所がGPSでおおよそでも分かると家族としては安心です。
しかし、ピンポイントではあたってないこともあり…
先日うちの息子は神戸のハーバーランドにいましたが、「あとどれくらいで帰宅するかな~?」とGPSで見てみたら、神戸の海に沈んでいました…
「え~!沈められたのか!!」と驚きましたが…
)
また、そこにじっといるわけでもないので、探しに向かうと、
もう既に本人は動いてしまっていたりします…
(それには、1分間に50メートル動いたとして、自分は今からどれくらいでそこに行けそうか…を考えて先回りしたり…なども先読み行動でいいですね♪)
それでも、行動パターンを知っていたら、災害の時には「この辺は…○○公園かも!」と
あたりをつけることで助けに向かうことも出来ます。
まずは、その場所が大丈夫かを被害報告などで知ることも出来るでしょう。
災害時には通信機器は輻輳(ふくそう:通じにくくなること)することもあり
固定電話も電気がとまればつながらなかったりします(つながる機能がついているのも今はあるようですよ)
何よりも家族の安否を知ることでかなりのストレスが解消されます。
しかし、東日本大震災の時やこの度の熊本地震でもありましたが
災害の直後、被災者でもある医師や看護師の方々など
緊急事態に出動しなければいけなかった方々は
自分の家族の安否も分からないまま他人の命を懸命に救うお仕事をされています。
何週間も家族の安否が分からないまま、休むこともままならない状態で
業務をひたすらこなしてくれていたと聞きました。
体力的にもですが、精神的のつらさがかなり大きかったようです。
「『大丈夫なのか?』だけでも早く、知りたい!」
そんな心の声に、私はあらかじめ、こんな準備をすることをお勧めしています。
みなさんがよく知っているのは各電話会社が
「災害用の伝言ダイヤル」というものを用意していること。
その準備として、いざという時に使えるようになっておくこと。
そうです「体験版」を試しておくことです。
固定電話からだと「171」。
その他、ドコモの会社もソフトバンク、auなども
「災害伝言ダイヤル」として体験できる用意があります。
「毎月〇日」や「防災の日」などと決まっています。
方法はそれぞれネットで検索すると詳しく出ていますよ♪
伝言ダイヤルは使ったことがなかったら、落ち着いてすぐには使えないと思うので
是非「体験版」を家族で使っておいて下さい。
通信機器が使えるならもう1つの手段として、被災地ではない県外の
親戚や知人を共通の連絡拠点(伝言のお預かり場所)として決めておくと
輻輳(ふくそう)から外れるかも知れないので良いでしょう。
県外にいる人が被災地にいる者同士の仲介をすることでメッセージを伝え合うことが出来ます。
なんとか、早く無事を確認できるように…。
(南海トラフ地震のように広域な災害が起こった場合は県外でも被災地想定の無いところがいいでしょうね)
さらに輻輳しても公衆電話からはつながりやすいと言われます。(NTT東日本企業情報より)
私の安否確認の方法は細かくて「誰が電話で、誰がメールからスタートするか」を決めています。
家族間での輻輳(ふくそう)も避けるためです。
一度に電話をかけるとつながらない経験はないですか?
携帯で話していて何かの拍子に途中で切れたら、
お互いに電話をかけなおすと通話中になっていること。
わが家では私が電話からスタートで子どもたちはメールからスタートです。
メールを打ちながら電話がかかってくると取れます。
ただ、メールの送信ボタンと電話の発信ボタンを同じタイミングで押すと
話し中と「送信できませんでした」のメッセージが出てしまいます。
電話の私は10回コールでつながらなければ、一度切ってかけなおします。
同時にアクセスしているのかもしれないので…。
そして、話す内容も決めています。
「大丈夫、○○にいる」と。『状態と、どこ』それだけ。
(消防の人は救急車が近くに来てくれるまでにずっと話し続けてくれる「安心」を与えてくれるのですが、
災害の時は親が迎えに行くまで繋げ続けて「安心」を与えることは充電の量が心配なので、
イザという時のためにも避けたほうがいいでしょう)
私は、基本子どもは待つ。大人が迎えに行く。ということにしています。
そのうち子どもたちが大きくなったら、私は迎えに来てもらう側になろうかな…
と思っています
医療機関などの激務に携わる方々は、まずは通信機器に頼った方がいいのかもしれませんが、
私はこれらの通信機器に頼るばかりではなく、アナログですが…もう1つ準備します。
それはまた次回「無事であることを信じるために何をする?」についてお話します。
では~

