危機管理の「プロ」とは…
プロゴルファーの石川遼さんが数年前に「なんでも1000時間頑張ればプロになれる」と言っていた。
「そうなんだ!」と思って私も頑張ってみた♪
確かに1000時間勉強して試験を受けて行政書士になったけど…「行政書士のプロ」にはなっていない(-“-)
つい最近あるコンサルタントの方が「なんでも1万時間専念するとプロになれる…」と言っていた(…時間がのびている(-“-))
「そうなんだ~!」とは思わなくなった。(成長したもんだ
)
いくら時間をかけても、「〇年この仕事してますから…」では通用しないことを知っているから。
どれだけ逃げないで向き合っているのか、どれだけ相手の困りごとを解決してあげられるのか。
もっというと、相手の気づいていない困りごとの「種」まで見つけてあげられるのか。
石川遼さんも1000時間に込めた向き合い方が他の人の言う1万時間にあたったのかもしれない。
危機管理には「専門」はあっても「プロ」と言い切る人はいない。(私は今まで会ったことが無い)
災害でうまく生きのびられるかどうかは「時の運」もあると言われるし、災害は全く同じものが無いから。
しかし、やっぱり「運が悪かった」では済ませたくなくて、投げかえられた課題を取りこぼさず、こなしていける力をつけようとする人が私の周りにはたくさんいて、この人たちには「プロ意識」があると思う。(きっと…)
事例に学び、情報を出来るだけたくさん取るようにアンテナをはり、自分の頭で考えるだけではなく、他者の(別の)目線からも意見を聞き「そんなことも考えられるんだ」と、学んで検証する。
私の周りのそんな「プロ意識」を持った人に共通していることは「ここまで上り詰めたら良しとする」という考えが無いところ。
だから、いくら時間をかけて取り組んできても自分で「プロだ」と言う人はいないし、「危機管理のプロはいない」と分かっているのだと思う。
このような「プロ意識」の高い人の中で学んでいることがとても心地よく、時々「ぬるま湯」に浸かってあぐらをかいてしまわない姿を見せて学ばせてくれるところも有り難い。
危機管理の「プロ」とは、目指してなれるものではなく、きっと手の届かない「目標」なのであって、「つかんだ!」と思っても、それは次のステップのスタートにいるだけ。
私は、そんなことを楽しみながら、もしくは「このテッペンを突き詰めて見つけてやる!」と走り続けていける人がきっと危機管理の「プロ」なのかもしれない。と思った。

