動物病院から届いたお手紙
仕事から戻ると、ハム太郎を最後に見ていただいた動物病院からお手紙が届いていました。
「何か忘れ物でもしたかな?」と思い、中を開けてみると、最後に見ていただいた先生や、スタッフの方からのメッセージでした。
私はハム太郎が亡くなった翌日に病院にお礼の電話を入れていました。
電話をかけるときまでは、何ともなかったのに、診察券を見ると「イトウ ハムタロウ」と書いてあったのです。たった30分くらいの診察券だったことに、急に悲しくなってしまいました。
電話の受け答えのスタッフの方も、最後に見ていただいた先生が、電話口に代わって出てこられたことにも、とても優しさを感じ、あまり、声が詰まってしまうので、それをかくすように気丈にふるまったつもりでしたが、お手紙には、先生から「つらい時に電話をくれて…」というメッセージが書かれていました。
うちの娘がとても大切にしていたことと、いい先生に見てもらえて「よかった、よかった。頑張った、頑張った。」とハム太郎に向かって話していたことをお話していたからか、先生自身の子どもの頃のお話が書かれていました。
先生自身が子どもの頃に小動物を飼い、何度もつらい別れを経験して、それでも「次こそは!」と親に頼んで、また飼ってもらっていた。というお話でした。そして動物から「次の子を大切にする気持ち」を教えてもらったとも書いてありました。
我が子の病院を決めるまでには何度も違うところを回りましたが、ハム太郎は(少し家から遠いところでしたが)「アカンかったら次なはない!」と失敗のないよう、近いところでお手軽に…とは決めませんでした。(やっぱり口コミの情報もしっかり見ておきますね(p_-))
そのおかげで、もう、ろうそくの火が消えそうな様子のハム太郎は、良い先生に巡り合い、最後に一瞬でも、いつものように座ってひげをピクピクさせている元気な姿を(点滴のおかげだと思いますが)、お母さん役であり相棒でもある娘に見せることが出来てよかったと思いました。
子どもに動物を飼わせることは、責任がもてる年齢や家族のアレルギーなどもあるかもしれませんが、「親ができるだけ手出しをしない」ということを守ると、とても成長すると思います。
自分のことは二の次にして、何かあったら、心配で汗だくになって走って坂道を帰ってくる。そして、世話をしてやらなければいけない小さな命を大切にする。
まるで、お母さんになったかのように…

