新型コロナウィルスの第2波に備えて…
兵庫県では緊急事態宣言が解除されています。
しかし、第2波も考えて気を緩めないようにしておかなくてはいけないですね。今のうちにできることとして、医療機関の体制をもう一度確認しておきたくてお客様の所へ行ってきました。
勉強会で話し合った感染者対応の動線や、ゾーニングを意識した防護服の着脱、感染の疑いのある患者さんと一般外来の患者さんが合流しないための精算の流れなど院長先生やスタッフで再度練習をしたそうです。そして、今までに結核や麻疹の患者さんも対応してきた隔離診察と同じ体制で、感染疑いがある患者さんの対応を何件もこなしていました。
患者さんの中には、別の医院で『熱があるなら来ないでほしい』と言われて断られた方もいたらしく、そんな患者さんも「ここでPCR検査ができるわけではないけれども、よければいらっしゃい。」と受け入れていて、あたりまえなんだけれども、とても嬉しかったです。
ついこないだまで「自分が感染することが怖い…」と言っていたスタッフもいたのに、今では患者さん対応に向き合っている様子は、感染者が激増する前のあの時より、格段に表情も「凛」としていて格好よく見えました。
防護服となる医療用ガウンもなかなか入ってこないため、在庫がなくなった場合のために雨合羽を後ろ前にして使用するように準備もしていました。
感染の疑いのある患者さんが突然来られたりすると、消毒を厳重にやり直したり慌てたこともあったようですが、定期的な消毒作業も「今はもう慣れました!」と普段の業務の中に落とし込めている様子でした。
今までは保健所を通したPCR検査でしたが、神戸市では6月から医師の判断でPCR検査に誘導できる体制ができます。予約制で件数制限もあるようですが、それでも検査の件数アップとスピードアップが期待できます。
院長曰く、今年の冬に向けて、インフルエンザのワクチンは絶対に受けておいてほしいし、あわせて高齢者の方の肺炎球菌ワクチンも打っておいて欲しいとのこと。(これに公費の補助をもっと出すべきだ!とも…)
新型コロナに対応するワクチンがないために、そのほかの病気の対策はしっかりしておくことが、個人ができる対策でもあります。
とりあえず、みんなができること。頑張りましょう!(^^)!
新型コロナに対しては情報がどんどん変わっていて、いつの時点が最新情報なのか、情報に振り回されないよう追いかけることも大変ですが、もっと現場の方が安心できるよう「一歩先のサポート」ができるようにしっかり私も勉強していこうと思います。
医療現場の危機管理は色々ありますが、特に地震と風水害、そして感染症に備えて同時に対応ができる体制が必要です。これから訪れるといわれる第2波がどんな時期であっても落ち着いて対応できるように、そして「ヒヤリ、ハッと」もないように、時折それぞれの役割のイメージトレーニングをすることも必要だと思いますよ。

