業務の棚卸~もしもに備えた準備~をしましょう!
個人事業主こそ「もしもに備えたあらかじめの準備」がとても大切になります。
行政書士の先生向けに『自己のもしもに備える!「個人事業主」の防災とリスク管理について考える』というセミナーをさせていただきました。
もしもの場合を「交通事故や病気」「死亡」のように自分だけが動くことができなくなる状態を考えていただきお話しました。
このセミナーでは対策のための作業を進めていくと、事業承継や手仕舞い(廃業)を考えることにもなり、また、人生の終活や家族信託、遺言までを考えさせる内容となっています。
自分のもしも…最終的には「死亡」ですが、その前に「認知症」や「事故で重体」も考えられます。
重体までは無いとしても、今回はコロナ感染で宿泊療養をされていた方のお話で「パソコンを持っていっても仕事ができる体調ではなかった」という具体的に困った事例を聞かせていただき、自身に当てはめやすく「自分事」として受け止められたと思います。
準備をしても、それがうまくいくかどうかわからない…というのも「あるある」ですが(^^;)
「誰かを頼れる準備がなければ、お客様にも迷惑がかかる。」
個人でお仕事をするということは、どうしても組織で動けるところにはかなわないし、短期に終わる(単発の)お仕事が多くなってしまうのかもしれません。
うまく契約書を利用するなどして、代理を立てる承諾をいただいておくことや再委託の承諾をいただいておくと、お客様にとっても「業務が途絶えることはなさそうだな…(p_-)」と感じてもらえるのではないでしょうか。そこに、ご紹介(引き継ぎ)できる取引先リストの用意があれば、なお「良し」だと思います。(もちろん、紹介を引き受けてくださる事務所などにも承諾を得て、ですね)
今回はレジュメの他、「業務の棚卸リスト」や業務の引継ぎができるためにも、お客様との契約範囲の理解に食い違いが無いよう確認しておくことが必要だということ、自身が死亡した時に家族に対しての準備など、たくさんの資料をご提示して分かりやすく情報共有しました。
アンケートの結果から、「すぐにでも業務の棚卸をしたくなった」「家族信託や事業承継の際に必要なチェックリストがリスク管理で有用だと気づかされた」「具体的な資料や行動がとても参考になった」など、そして「あとは自分でやるしかない!」と意気込みまでお知らせいただけて、とても充実したセミナーとなりました。
また、今回の内容は自分の作業をすることが、さらに業務拡大にもつながるメリットがあることもお伝えしました。(アンケート結果より回答者全員から「今後の業務に活かせそうだ」とお答えいただけて嬉しいかぎりです!)
どうか、個人でお仕事をされている方は「もしも」に備えて、業務の引継ぎや手仕舞いについて考えてみてはどうでしょうか?

