事業継続 サポート <事業承継・引継ぎ、 BCP 策定> 行政書士エム・アイ法務事務所 伊藤聖子
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第5話 「後継者がいない…」に含まれる事情

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事業承継を推し進める国からの政策も出ていますが、

なかなか後継者不在率が一気に改善できるほど進まず、

統計にも、「将来的に廃業を考えている60歳以上経営者」は50%を超え、

その3割に「後継者不在で廃業を決意」と出ていましたね。

では、「後継者がいない…」と思っている経営者は、

いったい、どのような理由で「いないな~」と思われているのでしょうか。

⑴「後継者がいない…」と答えた理由には

後継者として、会社を受け継いでいく人は、家族・親族の中から選ばれるところが多く、

だから、「子供がいないから…」とか「子供が好きな仕事を選ぶ進路を決めたから」

ということも理由の一つです。

では、第三者として役員や従業員ではどうか…と考えることには、

たくさん「後継者として決められない理由」が出てきます。

「資産を譲ることができない(買い取ってもらうほど引継ぐ人に資金がない)」という資金的な理由や、

「他人に譲るのはチョット…」という社長自身のメンタル的な理由です。

第三者承継には社内従業員や親族の気持ちが絡む事情などもいろいろありますね。

このようにメンタル的な理由は、実はお子さんがいても「後継者がいない」と決めてしまうところにも出てきます。

「継がせたいけど継がせたくない…」という葛藤です。

「厳しい業界だから、苦労させたくない…」とか、「夢を実現させてやりたい…」とか

「きっと、子供も引き継ぎたくないだろうな…」と今のままの状況で決めているのかもしれません。

また、ちゃんと返事をもらっていないから「今はいない…」という答えになっているのかもしれません。

この辺りは、社長の気持ちの中だけで結論を出してしまっていますね。

⑵後継者は出てくるかもしれない

後継者も社長の背中を見ています。

子供のころから親を見てきたお子さんだと、

家に帰ってきても仕事のことで厳しい顔をしている姿を見ていたり、

同じ会社に入社していたとしても、

出入り業者さんとの打ち合わせや交渉をし、価格や納期を思うように調整して会社の利益に繋げ、

そのような役割をこなしながらお昼も食べずに1日が終わっていく姿を見ていたりもします。

自分には、交渉する力も親のようにないし…、そんな大変な思いをして「継がなきゃいけないのか…」と、

自分の今の実力不足を感じたり、社長という立場に良い印象を持っていなければ、

「後継者にはならない」と決めてしまうお子さんもいるでしょう。

実際に同じ会社にいながら「自分は技術の現場が好きで、経営者の器ではないから…」と親からの申し出を断っている人もいました。

現社長が後継者として認める能力も「どれくらい求めているのか?」という判断基準も結構高いところにあるのかも知れませんが、

「今のまま」ではなく、指標や環境を変えてみるのも1つの手ではないでしょうか。

例えば、今の会社の状況から1人で背負うには厳しければ(現社長だからできたことでも)、

サポートする右腕となる人材を用意したり、連携企業を見つけたり、規模を縮小したり…

また、社内状況が「社長でなければ!」になっているのであれば、

後継者が受け継ぎにくいことも考えられ、後継者色に誘導していく作業も必要です。

そのように、「今のまま」から変わっていくと、

「もしかすると自分もやっていけるかもしれない…」とか

「この会社に将来の夢を託してみよう」と思ってくれるかもしれません。

⑶後継者が活躍できる場所とは

後継者がお子さんだと、なかなか本音を話したり、聞いたりすることをせず

「自分のやっていることを見ておけ!」的な考えから抜け出さず、

後継者候補を「ひよっこ扱い」してしまう傾向も見られたりします。

後継者になろうにも、いつまでたっても「認めない」という現状に苦しめられ、

あまりその時間が長すぎると、後継者も別のところに飛び出して行ってしまうかもしれません。

後継者は社長の代わりではなく、さらに超えていかなければいけない役目があります。

今までの社会とはまるで違う情報量の多さから必要なものを抜き取る力も必要ですし、

どんどん早くなる社会のスピードについていける体制や時代に合わせて引っ張っていけるリーダーになる力も必要です。

その力を早くつけさせるためには、後継者に学びを提供してやらなければいけません。

そして、その学びをさせながら土壌も整えてやる必要があるのです。

つまり、現社長が今の会社に成長させてきた年数を超えることはできないので、

「うまく環境を整える」ことや「能力をつけさせたり分散させる」ことなども

「後継者がいない…」と結論を出すまでにできることではないでしょうか。

今の状況から視点ややり方を変えてみると、

もしかすると「後継者がいなくて廃業」と結論を出さずに済むのかもしれません。

もう少し、深掘りをして「後継者がいない理由」を分解して「変えられる方法」がないか探してみるといいかもしれません。

それでは、今日はここまで。

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2022年2月13日(日)  第5話 「後継者がいない…」に含まれる事情 はコメントを受け付けていません  お知らせ, 事業承継士伊藤聖子のブログ

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