初めての「災害時を想定した、子どもの引き渡し訓練」がありました!
はじめてです!「災害時を想定した子ども引渡し訓練」
私の子どもの通う小学校では今回初めて(私の知る限り14年間はされなかったな~)
どれくらいの大きさの地震で迎えに来るの?一斉メールの送信はあるの?(このメールの「確認しました!」の返信をする。という訓練もしたほうがいいのに)
保護者がすぐに迎えに行けない時は?
そんな説明は全くなく、「子どもたちはコーンに並んで待っているので保護者の方は名前の順に一列で並んでください。」って
「え~?」名前の順?それ、本番でもするの?そんな時間があれば、次の子どもを迎えに行かないといけない親は怒るでしょうね
保護者も「私はどの辺?」から始まり、他の保護者の名前を確認して…なんてことをするし…実際に「急いでいるので…」と割り込みもあるし…
地震後の津波が危険とされるある小学校では休み時間の不意をついて「子どもたちは自分の判断で避難できるだろうか…」と予告もなく避難訓練をしたところがあります。山側にある学校から海側に帰る子どもたちの環境を考え「子どもたちを生き伸ばすための訓練」を真剣に取り組んでいるところがあるのに、こちらはいつもと変わらず緊張感のない避難訓練で「おしゃべりもなく、良くできました」と運動場での校長先生のコメントには…もう口が開いてしまった
せっかく休み時間でみんながバラバラに行動していたのに、ちゃんと教室に戻ってから「今か今か…」と訓練の放送を待ち遠しくしているなんて(これが年に一度の避難訓練だなんて)
訓練開始の放送後、実際に先生たちがどこかに情報を取りに行く行動もなく、目の前に子どもたちがそろっていることが前提だから、校内の見残し確認もしていない様子。
校内放送が通電しなくてならなかったらどうする?そんな訓練はしたことがないですね。
先日聴覚障害のある子どもたちの学校での災害対応策の話を聞いた時に、情報が聞こえない(入らない)ときの対策を気づかされました。いかに子どもと先生の信頼関係ができているか、周りと助け合う気持ちが「恐怖」に打ち勝つか…そんな災害心理や脳科学に関することも災害時には必要なんですよ。
帰ってきた子どもに私は聞いてみました。「机の下にもぐって放送ははっきり聞こえるの?」娘は「隣の子が何か話したのと声が重なって『どこが火事で…』のところが聞こえなかったしチョット聞こえにくい…」と。「先生も机に入るのかと思ったら上から見下ろして『はい、しゃべらない!机の脚をもつ!顔を出さない!』って犬のしつけみたいに!」と。実際の地震を想定しているのであれば先生も一緒にして見せなきゃ…。こんなことでも気持ちが離れていくんですよね~。
訓練は「ちゃんと出来た!」じゃなくて「何ができなかったか?」を見つけるための物だから、参観している保護者に「ほら、うまく誘導できたでしょ!」のアピールは必要ないですね。
学校に預けて不安なのは「教室にいないときでも、トイレにいる子どもを見落とさず、掃除中でもうちの子を残さず見つけてくれるの?」だと思うな…。たくさんいるから目が行き届かなくて…なんていう言葉は決して聞きたくないですものね。
初めての引渡し訓練だからと我慢はしてられないですよ。子どもを預かるプロなんですから…もう5年前になる東北の震災では子供たちが先生の言う事を聞いて犠牲になってしまった事例を学んでるはずでしょ。
次を期待するために子どもが持ち帰ったアンケート用紙には気付いた点やこんな風にしたほうがいい点などを箇条書きに書いておきました。これを参考にするのか、「うるさい保護者がいる…」と放っておくのかは次回の訓練で見れるかな…
どんなことをすると子供に「災害対応能力」を備えさせられるのか、想定する被害の規模や地域性も考え、子どもと先生のかかわりも見なければ「こうしたほうがいい」とは一度にお話はできないですが、ただどこでも共通して言えるのは、「恐怖」のなかでは思った以上に動けない(スピードが出ない)ということをどうするか…ですね。
さてさて…おいおい私の危機管理のサポートのお話をしていくとして、今日はこれまで。

