第1回 突然家の中で大きな地震に襲われたらどうする?
災害の時にまず、自分が生きていなければ誰かを守ることさえ出来なくなってしまします。
最初に命を守るために役立つ方法を1つ知っておきましょう
そうでなければ、どんな準備をしていっても不安ですものね
「まず、家の中でどこが安全か知っておく!」
~過去の災害でも多くの人が助かっている場所とは?~
いったい、みなさんのお家ではどこになるでしょう?
学校の避難訓練でよく言われるのは「机の下にもぐりなさい!」です。
まず、頭を守りましょう!でしたね。
揺れがおさまり、次は落ち着いて外へ(運動場へ)逃げます。
学校ではたくさんの机があり、足も鉄でできていることが多く天井が落ちてこなければおおよその物から頭を守ってくれるでしょう。
しかし、残念なことに、殆どの学校では応用をきかせて
「教室以外の場所にいたらどうする?」という訓練はしていません。
身の安全確保も机の下以外は殆ど教えてくれません…
だから家では応用がききません…
家に丈夫な机がどの部屋にもありますか?
タンスや食器棚が倒れてきても大丈夫そうな机…。
子どもの勉強机で丈夫そうなのがありますが、そこまで揺れている最中に目指しますか?
(わが家は2階に机があるので、下にいると2階は目指さないな~)
つぶされない部屋を作ることもできます。25万円とか38万円とか…
一部屋まるごとシェルターにして屋根が落ちても助かるようなものも販売されています。
しかし、今の家のままで考えると…
大きく揺れたとき、どの部屋にいるか分からないので
「どの部屋でも安全な場所」を見つけておかないといけません。
過去の震災や熊本の地震でも助かった方の中にはこんなところにいる方も多いのです。
そうです。「三角スポット!」と言われるところです。
固くて「背が低い家具」の横は倒れにくく安全だ!とされています。
ちなみに、車では中より外に出て横で体を小さくしてうずくまると
ペチャンコに押しつぶされなくて良い!と言われています。
(画像は「地震三角スペース」で検索したものをお借りしています)
これは、レスキュー隊から見た救命スポットなのです。
このように「固くて背が低い家具の横」が良いのです
各部屋でそんな三角スポットを見つけて、一度体を小さく丸めて確認してみてください。
体が三角からはみ出ないようにしないと意味がありませんよ~
どこから物が倒れてきても「ここは大丈夫」なスポットを見つけておきましょう。
ただし、揺れが大きい場合はピアノのような重たいものが倒れなくても凶器として滑ってきますので、挟まれない所で見つけることが大事です。
これが見つかると、その部屋に入る時に「ここね」と頭の中で時々シミュレーションするといいでしょう。
繰り返し意識することで、脳が「無意識でも動ける」ようになるためのインプットを始めてくれますよ
そして、トイレやお風呂に入っている時に大きな揺れが…
そんな時でも慌てないでください。そこは小さく壁に囲まれている部屋でわりと丈夫なはずです。
上から物が落ちてくることもあまりないと思います。(ただ、足を滑らせてけがをされたり、驚きのあまりお風呂におぼれてしまった事故もありましたので注意は必要です)
揺れがおさまったら、まずは身支度をして、タオルなどで頭を守りながら次の行動に移しましょう。
裸ん坊で外へ逃げることの無いように脱衣所には何か着るものを用意しておくことは必要ですね。
1つ心に留めておかなければいけないことがあります。
それは…あなたが無事でなければあなたを助けに来てくれる人がいるということ。
その人は、家族であるかもしれないし、ご近所の人かもしれない。または、あなたのことを全く知らない救助の人かもしれません。
その人も危険にさせてしまわないためにも、あなたは無事でなければいけません。
あなたの子どもも危険な中にあなたを救おうと飛び込んでくるかもしれないんですから…
次回は「自分はその時、本当にちゃんと動けるだろうか…」
その心配を少しでも取り除くための準備や方法をお話しましょう。
では、また…

