第2回 「自分はその時、本当にちゃんと動けるだろうか…」
第2回「自分はその時、本当にちゃんと動けるだろうか…」
~災害が起こったまさにその時!~
それは…動ける人と動けない人がいます。
じゃ、自分は動ける人
恐怖を感じた時、75~80%の人が固まって動けなくなる統計があるのです。
『凍りつき症候群』と言われます。
落ち着いて行動ができる人は約10%で、我を失ってパニックで泣き叫んだり
後から説明がつかないような(自分でもなぜだか分からない)行動をする人は
10~15%くらいいるそうです。(イギリスの心理学者:ジョンリーチ博士の発表より)
これは脳の働きによって「今までこんな時どうしたらよかったのだろうか…」と
過去の経験から行動を決めようとする時間がかかっているのです。
ならば…子どもは大人よりおそらく「災害(恐怖)に対する経験」は少なく、
いくら考えても分からないのではないでしょうか?
大人もそうですが、守りたい子どもたちが「その時、本当にちゃんと動ける」ようにするためには何をすればいいのでしょう。
まず、動けなくなる呪縛から抜け出すためにはどうするか?
簡単な方法として「誰か自分と別の人・ペットなどのことを考える」こと
それが感情系の「怖い!」を考える脳から「あの人は大丈夫かな?」や「どこにいるかな?」と
考える「思考脳」に切り替わるので、行動に移しやすくなります。
物理的に動ける場所にいるかどうかもありますが
パニックになることからは避けられるようです。
(ただし、健康上のトラブル(体内に起こるパニック)が突然発症するかどうかは
この時ばかりは分かりません)
ちなみに…私がよくする方法は「この後、どんな行動をすればいいのかを考える」ことで切り替えています。
一瞬でも固まること…恐ろしさに怯んでしまうことはもちろんあると思います。
運動会の「よ~いドン!」の鉄砲の音も「鳴るぞ!」と分かっているのと、不意をつかれるのとでは
ビックリするレベルが違いますものね
「固まっても動ける!」には「予測しておく」か「思考脳」に切り替えて
行動を起こせるようにしておくといいでしょう。
台風の進路はだいたい先読みができるので
準備や身構えることも出来るかもしれませんが、
地震や予兆を見逃してしまった土砂災害や地滑りなどは
「思考脳」に切り替えられるようにするといいということ。
さらに、「思考脳」に切り替える時間もないくらい危険な場合を考えて
「無意識で危険から逃れられる(動けるようになる)」ことが必要です。
そう「無意識で動けるようになるために…」
次回はこの「無意識で動けるようになるためにどんなことをするの?」について簡単な方法をお話したいと思います。
では、また…

